職場のもくもく会で「ファシリテーションの教科書」を読んだよ

この記事は、職場の有志で「もくもく会」(会議室に集まってもくもくと好きなことをする会)をしたときの記録です。私はExcelでのデータ分析の勉強と、「ファシリテーションの教科書―組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ」を読みました。

Kindle版もあります。

あらまし

本書は、議論を正しい方向に導くための前準備となる「仕込み」、議論を活性化するための「さばき」の2本柱で成り立っています。読んだ感覚として、「仕込み」
は議論の進行に関するテクニック的な話が多く、「さばき」は議論の参加者の感情を議論に還元するための方法について説明されています。

  • 仕込み〜あるべき議論の姿を設計する
    • 参加者の状況を把握する
    • 「論点」を広く洗い出し、絞り、深める
    • 合意形成・問題解決のステップでファシリテーションを実践する
  • さばき〜議論を活性化し、思考を導く
    • 発言を引き出し、理解する
    • 発言を深く理解する
    • 議論を方向付け、結論づける
    • 対立をマネジメントする
    • 感情に働きかける
    • ファシリテーションは「合気道

印象に残ったところ

一番強く印象に残ったのは「ファシリテーションは『合気道』」のセクションです。相手に対して力を加えて自分の望む方向に進ませるのではなく、相手の力をうまく利用してものごとを進めることは、自分自身でも意識していることだったため「やっぱりそうだよね!」という気持ちになりました。

さらに「力」以上に重要なことは、ファシリテーターが持つ人に対する基本的態度、価値観です。人の可能性を信じること、自分を無にしてでも集団の成果とメンバーの成長を実現しようという使命感、そうした価値観を併せ持ってこそ、その力が最大限に生かされるのです。

p.204より引用

全体的な感想

本の名前に「教科書」と付いていることから、テクニック中心の内容かと思って手に取りました。しかし実際には、参加者の感情をいかに議論に還元するかという人間の感情の面について多く語られていました。結局議論をするのは人間だから当然といえば当然ですが、忘れてはいけないことを思い出すことができました。

また、ファシリテーター役がよく遭遇する事例も多々紹介されています。会議の進行役をする人には「あるある!」とうなづける事例が多いかと思います。既にファシリテーターをやっている人が、次のステップを探るのに向いている本だと思います。