技術的な質問をするときの5つのポイント

今日はITエンジニアのお仕事と切っても切り離せない「技術的な質問」についてまとめます。質問する人・される人どちらも楽に効率よく解決策に向かうために、私が意識しているポイントを5個紹介します。 

1. 質問の目的をはっきりさせる

質問の答えを元に何をしたいのかをはっきりさせましょう。場合によっては、自分が想定していたよりも良い解決策が見つかることがあります。

  • よい例:サーバのCPU使用率が上がったらアラートメールを送信するようなシステムを作りたいのですが、CPU使用率をチェックできるコマンドにはどんなものがありますか?
  • イマイチな例:CPU使用率をチェックするコマンドを教えてください。

よい例では、質問だけでなく目的を一緒に伝えています。この聞き方であれば「わざわざ新しいシステムを作らなくても、既存の監視システムを使ったらいいんじゃない?」みたいな別の解決策が出てくるかもしれません。

2. 質問に関連する操作の内容、ログ、エラーメッセージ等の情報は省略せずに全部伝える

自分ではポイントだと思っていないことが実は重要な手がかりになっていることがあります。できるだけたくさんの情報を共有すると、無駄なやり取りを減らすことに役立ちます。

  • よい例:ネットで見つけたアプリをインストールしたら、画面に○○というメッセージが出るようになった。さらに、アプリをインストールした直後からパソコンの動作が異常に遅くなった。
  • 悪い例:アプリをインストールしたらパソコンが遅くなった!

よい例では、自分が行った操作をすべて明らかにしています。画面に表示されるメッセージや症状から問題解決の糸口が掴めそうです。一方、悪い例では手がかりとなる情報がほとんど得られず、何が起きているのか一つ一つ確認しなくてはなりません。

3. 5W1Hをはっきり伝える

これは前述の内容と重なるところも大きいですね。いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのようにしたとき問題が起きているのか分かると、解決の手がかりになることが多いです。これも隠さずすべて伝えましょう。

4. 自分で試したことがあれば、あらかじめ伝える

せっかく出てきた解決策なのに「それはもうやりましたけど、ダメでした」なんて結果なのは悲しい。既に自分でやってみたことがあれば伝えましょう。「○○を試したけど、△△という結果になってダメだった」みたいに伝えるとムダが省けます。

5. いつまでに解決する必要があるのか伝える

質問を受けた側が対応に使える時間を判断するポイントになります。「今すぐ解決しないと大きな損失になる!」という時の質問と、「個人的に興味があるから教えてほしいなー」という質問では、答える側に求められるアクションが全然違いますよね。特別な事情があって急いでいるなら、なぜ急いでいるのか理由を添えるとよいでしょう。

  • よい例:技術選定のために必要な情報なので、3日後までに解決したいです。
  • 悪い例:ちょっと質問があるんですけど、いいですか?けっこう困っているので、できれば早く解決したいです。

この聞き方ではどれくらい急いでいるのか相手に伝わらず、期待する時間内に反応が得られないかもしれません。「ちょっと」「けっこう」「できれば」といった曖昧な言葉も、相手によって受け取り方が変わるため避けた方が良いです。

参考資料:先人たちの知恵

よい質問の仕方をまとめた記事はたくさんありますが、スタックオーバーフローの記事と、結城浩さんの記事は素晴らしいです。要点がすっきりまとまっていて読みやすく、おすすめです。

 質問の仕方だけに限らず、伝えたい事を正確に表現するという意味では、「伝え方の教科書」と「数学文章作法」がおすすめです。技術的なドキュメントやメールなど、あらゆる文章作成の基本として使えると思います。

伝え方の教科書

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数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫)

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良い質問は、よい解決策を生み出します。Enjoy!